死亡保障について

人の「死」と「生命保険」について考える

生命(死亡)保険について2つの視点からお伝えします

生命(死亡)保険について考える

人生には様々なリスクがあります。もし自分が亡くなったら…、家族が亡くなったら…。果たして人の死が突然訪れるということを想像できるでしょうか?

突然訪れた死は残された家族へ精神的なダメージを与えます。もしそれが一家の稼ぎ手に訪れた場合は経済的なダメージももたらし、その後の生活にも大きな影響を与えてしまうかも知れません。

このような時に残された家族を経済的な部分で守ってくれるのが生命(死亡)保険です。今回は…

 ①生命(死亡)保険にできること

 ②生命(死亡)保障が必要なケースと不要なケース

上記2つの視点から死亡保険が果たせる役割についてお伝えしたいと思います。

死亡保険にできること

死亡保険には大きく分けて2つの機能があります。

 ①残されたご家族への経済的保障機能

 ②死亡保険の「形」と「貯蓄機能」

前者は死亡保険が果たすべき最も基本的な役割です。後者は死亡保険の中でも終身保険や養老保険に見られる貯蓄という機能です。どちら家族の生活を守るという部分において経済的安定を図ることができます。

1.残されたご家族への経済的保障機能

死亡保険が果たすべき一番大切な役割は「残されたご家族の生活を経済的に守る」ことです。もし突然一家の家計を支える…例えばご主人様に万が一のことがあったらどうなるでしょうか?

当然深い悲しみに苛まれるわけですが、残されたご家族は現実の世界を「生きていかなければならない」のです。そのためには当然ながらお金が必要です。ご主人様がお元気だったら得られていた収入が無くなれば、その後は残された家族で何とかしなければなりません。

そんな時、死亡保険から給付される保険金は家族を経済的に守るための支えとなります。

保険で心の傷を癒すことはできないかも知れませんが、その悲しみから立ち直り、前向きに生きていくための経済的な基盤とはなり得るでしょう。

2.死亡保険の「形」と「貯蓄」機能

死亡保険には「定期保険」「養老保険」「終身保険」という3つの基本形があります。

「定期保険」はいわゆる「掛け捨て」で、安価な保険料で大きな保障を得ることができます。お子様が小さく、将来に渡って養育するために必要となる多額の資金を準備する…といったケースに適しています。

「養老保険」は満期時に満期保険金(生存保険金)が受け取れる、最も貯蓄に近い保険です。定められた時期にまとまった資金を手にすることができます。いわゆる「学資保険」もこの養老保険の一種です。但し、死亡保障を大きく確保するためには適していません。

貯蓄機能とある程度の死亡保障を兼ね備えたものが「終身保険」です。一生涯の死亡保障を得られるほか、満期が無い(自由満期とでもいいましょうか?)ため、本当にお金が必要なタイミングに資金を準備することができます。

こういったことから、お金を貯めながら死亡保障も確保して…といったケースではよく終身保険が用いられます。大きな保障が必要な場合は「終身保険でお金を貯めながら、不足する分は定期保険を上乗せする」といった複合的な設計もよく見られます。

死亡保障が必要なケースと不要なケース

ここまで死亡保障の重要性をお伝えしてきましたが、全ての方に死亡保障が必要かと言われると…必ずしもそうではありません。「誰かが亡くなることにより、経済的に困る人がいるかどうか?」がポイントになります。具体的には、お子様がいるご家族や、ご結婚されているご夫婦…などが必要な方と言えるでしょう。

1.小さなお子様がいるご家族

ご主人様に万が一が起きてしまった時、小さなお子様がいるご家庭においては、少なくとも次に上げる資金が必要になります。

 ①お子様が独立(就職)するまでにかかる家族の生活費

 ②お子様が独立した後の奥様の生活費

但し、この中にはお子様が希望する進路を実現するための教育資金や、奥様がゆとりある人生を送るための費用は含まれていません。

日本には優れた社会保障制度がありこういったケースで残されたご家族の経済的保障として「遺族年金」という制度があります。では、遺族年金さえあれば残されたご家族は本当に守れるのでしょうか?

一般的に遺族年金で支給される金額は、残されたご家族が必要最低限の生活を送ることができる水準…例えば食費や水道光熱費、被服費といったものであると考えられます。つまり、お子様の進路に関する教育資金や住居費、北陸では生活必需品とも言える自動車の保有コストまでは見てもらえないのです。

こういったことから小さなお子様がいるご家族においては、遺族年金では賄い切れない部分を生命保険でカバーすることが大変重要になります。ご主人様が亡くなられた後でもお子様の将来の教育費を残し、奥様の生活が困窮しないような保障を準備しておきましょう。

2.ご夫婦お二人のご家庭

ご夫婦お二人の場合、どちらかに万が一が起きた場合に残された配偶者が経済的にどう影響を受けるか、またその後そんな生活を送って欲しいかにより必要になる死亡保障は変わってきます。そのためにお互いの希望について話し合う必要があります。

例えばご主人様がお亡くなりになった後、奥様の働き方はどうなるのか?正社員かパートか?もし専業主婦だったらこの先働くのか?働けない場合は大きめの保障を準備しなければならないかも知れません。

3.独身の場合

死亡保障が必要かどうかは「その人が亡くなることにより経済的に困る人がいるかどうか?」がポイントになります。独身の場合、例えばご両親やご兄弟を養っているようなケースを除き、基本的には死亡保険は不要です。

但し、将来のご自身の葬儀費用として死亡保険に加入するケースや、前述の老後に向けた「貯蓄」として終身保険を活用するケースもあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

繰り返しになりますが、生命(死亡)保険が果たすべき一番大切な役割は「残されたご家族の生活を経済的に守る」ことです。たとえ我が身亡き後も、お金という形でご家族に自分の「想い」を残してあげることができるのです。

私たちは「未来」に向かって生きているので、普段「死」をはじめとする不測の事態について真剣に考えることは無いと思います。しかし、いざそのような事態に陥ってしまった時、愛する家族に大変な苦労が待ち受けることになります。

生命保険で死亡保障をご検討される時には、ご家族それぞれの「互いに対する想い」についても、今一度話し合ってみられてはいかがでしょうか?

西川 智
地元の皆様に価値ある保険を提供し、ご家族が安心して暮らしていけるようお手伝いさせていただきます。 また、ハウスメーカーでの営業経験から住宅取得のためのライフプランや保険を含めた家計の見直し等もできますのでぜひご相談ください!
記事一覧を見る