疾病

ガンを防ぐ12か条(その2)

現在生きている私たちが、まったくガンにかからないようにすることは無理としても、日常の生活の中で「できるだけガンの原因を追放していこう」と生まれたのが〈ガンを防ぐ12か条〉です。

食べ物から適量のビタミンと繊維質の物を多く取るー緑黄色野菜をたっぷりとー

ビタミン類は、人間の体にとって「潤滑油」のようなものです。なかでも、ビタミンA・C・Eには、発ガンを防ぐはたらきもあることが知られています。

また、食物の繊維質は大腸のはたらきを活発にして、便通をよくします。便が腸の中にある時間が短くなり、さらに繊維成分が腸内にある発ガン物質の濃度を薄めるので、大腸ガンにかかりにくいといわれています。

【ビタミンA・カロテンを多く含む食品】

にんじん・ほうれん草・小松菜・春菊・にら・レバー・うなぎ・バター・チーズ

【ビタミンC・Eを多く含む食品】

パセリ・ブロッコリー・ピーマン・高菜・イチゴ・キウィフルーツ・柿・レモン

【食物繊維を多く含む食品】

干し柿・ひじき・ライ麦パン・甘栗・そら豆(乾)・納豆・おから

塩辛いものは少なめ、熱いものはさましてからー胃や食道をいたわってー

日本人の代表的なガンといえば、胃ガンがあげられます。この胃ガンの発生に密接な関係があると指摘されているのが、塩分の摂取です。

塩辛など塩分の多い食品を大量に食べないことと、できるだけ塩味を抑えた料理を心がけましょう。

また、熱い茶粥をよく食べる地方に食道ガンが多いという報告があります。熱いものは、ガンが発生しやすい状況をつくります。あまり熱いものは、さましてから食べることをおすすめします。

焦げた部分はさけるー突然変異を引き起こしますー

魚や肉を焼いて焦がすと、細菌などに突然変異を引き起こす物質が生じることが、最近明らかになってきました。この焼け焦げに含まれる発ガン物質は、調理温度が高く、調理時間が長くなるほど量が増え特に肉や魚、野菜などを直火で焼いたり、フライパンの上で熱を加えて焦がした場合に多くできます。

また、でんぷんや糖などの炭水化物の焦げにも、細菌の変異を引き起こす元となる物質が含まれています。

あまり神経質になる必要はありませんが、焦げた部分を大量に食べることは避けた方がよいでしょう。

カビの生えたものに注意ー食べる前にチェックしてー

一口にカビといってもいろいろな種類があります。有害なのはピーナッツなどのナッツ類やトウモロコシにつくカビで、これは強い発ガン性が認められておます。東洋人に肝臓ガンが多い理由として、B型肝炎ウィルスなどのほかに、このカビが関わっているのではないかと疑う学者もいるほどです。

また、ある種のチーズのように意図的にカビを用いた食品については発ガンの心配はありません。

日光に当たりすぎないー太陽はいたずら者ですー

かつて、海や山で太陽の日差しを浴びて肌を褐色に焼くことが、健康のシンボルであるかのように言われた時期がありました。ところが最近では、紫外線が皮膚に有害であることがわかって、肌の焼すぎはなるべく避けた方がいいといわれています。

紫外線で焼けた肌は、一種の火傷の状態にあります。炎症が続くと、細胞の遺伝子が傷つけられ、ガンを誘発する可能性も高いわけです。

適度にスポーツをするーいい汗を流しましょうー

「栄養」「運動」「休養」は健康な生活を送るための条件といえます。歩廊がたまれば、気分も憂うつななりがちです。さらに疲労が慢性化し、ストレスが続くと体のいろいろな生理機能が低下して、病気にかかりやすくなります。ガンになる危険も高いわけです。

最近、一日中イスに座って仕事をしている人々の間に大腸ガンが多いという研究結果もだされています。気分転換のためにも、そして健康づくりのためにも、積極的に機械をつくって適度なスポーツを楽しみたいものです。

体を清潔に

毎日シャワーを浴びたり、入浴したりして体を清潔に保つことで、皮膚ガンや陰茎ガン、子宮頸ガンなどがある程度予防できることをご存じですか。

割礼の風習のあるユダヤ人や回教徒には陰茎ガンが少なく、体を洗う設備の不十分な地域に子宮頸ガンが多いことが知られています。皮膚の汚れのたまりやすい部分を、いつも清潔に保つよう心がけましょう。

まとめ

この、12か条は、とりたてて特別なことではありません。日常生活の中で、少しだけ気を付ければ誰でもできる簡単なことです。いままで無頓着だった日頃の生活態度を、これを機会に総点検してみて下さい。少しでガンの原因になるようなことを遠ざけて、明るい健康な生活を送りたいものです。

とは言ったものの、一生涯で2人に1人はガンが見つかる時代です。定期的なガン検診や、いざガンにかかった時の備えも最低限準備しておきましょう。

片岸 登
保険って、「わかりにくい」・「めんどくさい」とよく言われますが、病気・ケガ・事故の際、生活の基盤を崩さない為にも必要な身近なものだと思います。 お客様にその様なお話がお伝えできる様、心掛けていきたいと思います。
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