自動車保険について

自家用軽四輪乗用車の「型式別料率クラス」の改定

2025年1月1日以降、自家用軽四輪乗用車における「型式別料率クラス」のクラス数を、現行の3クラスから7クラスに拡大されます

型式別料率クラスとは

型式別料率クラスとは、自動車保険における自動車ごとのリスクを、1,2,3などのクラス別に設定したものです。自動車保険では、自動車ごとの特性(計上・構造・装置・性質)や、その自動車のユーザー層によって、個々の自動車ごとにリスクに差がみられるため、それを型式単位評価してクラスを適用し、保険料に反映させています。

現行のクラス1よりもリスクの低い(保険料の安い)クラスを2つ、現行のリスク3よりもリスクの高い(保険料の高い)クラスを2つ、それぞれ追加して7クラスとなります。

改定の背景

自家用軽四輪自動車は2020年1月1日に「型式別料率クラス」制度を導入しました。導入時はクラス数をクラス1~3の3クラスとしましたが、保険データーでのリスク実態を踏まえると、現行のクラス1の中にはリスクがより低い型式が、現行のリスク3の中にはリスクがより高い型式一定台数存在しています。

自家用軽四輪自動車の普及に伴うユーザー層の多様化や、衝突被害軽減ブレーキ(AEB)をはじめとする先進運転支援システム(ADAS)技術の向上による自動車ごとの安全性能の多様化などによって、型式別のリスク実態にも差が見られるようになったことが挙げられます。

まとめ

型式は、基本的な車両構造等に基づいて自動車を分類する公的な単位であり、自動車検査証(車検証)に記載されています。適応するクラスは補償内容(対人賠償責任保険、対物賠償責任保険、人身傷害保険、車両保険)ごとに定めています。クラス数を拡大し、よりリスクに見合ったクラスに型式を位置付けることで、契約者間の保険料負担の一層の公平化を図ります。

また、それぞれの保険会社の保険商品の改定も伴い補償内容は様々です。詳しくは保険代理店に確認してください。

 

片岸 登
保険って、「わかりにくい」・「めんどくさい」とよく言われますが、病気・ケガ・事故の際、生活の基盤を崩さない為にも必要な身近なものだと思います。 お客様にその様なお話がお伝えできる様、心掛けていきたいと思います。
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