昨年より、毎年2月14日は「セカンドオピニオンを考える日」に制定されました。セカンドオピニオンについて考えてみましょう。
セカンドオピニオンとは
セカンドオピニオンとは、文字通り「第二の意見」のことで、主治医以外の医師の診断を通して、自分の症例に関する客観的な意見を聞くことです。
現在の自分の症状や治療方針について他の医師の意見を求めることです。
また、主治医が提示した治療方法のほかに、良い治療方法がないかどうかのチェックや、主治医の治療方針に間違いがないかのチェックを受けることです。
正しい取得方法
① 主治医に「他の医師」を紹介してもらう
② 主治医がいる病院の「別の診療科」で受ける(内科→外科)
③ 自分で探す
セカンドオピニオンについて切り出す際は、主治医を信頼している上での”あえての”決断という立場を見せながら、話を進めると良いと思います。
現在の担当医を傷つけないためにも、患者側からストレートにお願いするのでなく、医師側にサジェスチョンを出させるような話し方をして、結果的に患者が受け入れるという形持っていくのがベストです。
セカンドオピニオンを依頼する際には、最初の主治医(ファーストオピニオン)から、以下の書類をもらう必要があります。
*紹介状
*検査結果
間違った取得方法
主治医を無視して他院の医者にアドバイスを求めることは、本来の意味でのセカンドオピニオンではありません。
主治医に黙って他所の病院に行ってしまうことは、大変危険な行為です。
紹介状もなく、セカンドオピニオンのためであることを告げないままで、別の医療機関を受診したりすれば、相手の医師も一からの診察だと誤解してしまい、新たな薬を処方したり治療を始めたりするでしょう。元の担当医がすでに治療を開始していたりすれば体調に大きな問題が生じるかもしれません。
客観的な意見が欲しいからといって、単純に数多くの医院を受診すればいいわけではありません。たとえば、誰が判断しても同じ治療法を勧めるような病気の場合もあります。その場合、複数の病院にセカンドオピニオンを求めても意味がなくなってしまいます。
医師の意見を信用できず、次から次へとセカンドオピニオンを検討する状態を「ドクターショッピング」と呼ぶそうですが、ドクターショッピングは、お金や時間がかかります。体力にも影響してくるため、病状を悪化させる原因にもなります。
まとめ
セカンドオピニオンは、基本的には保険適用外で全額実費負担です。診療ではなく「相談扱い」のため保険適用外となり、相談の時間に応じて費用がかかります。そのため、聞きたいことは事前にまとめておくと良いと思います。
セカンドオピニオンを受けようと決断しても、自分で医師を探し手配することは本当に大変なことだと思います。
そのような時、加入している保険の付帯サービスなどで利用できる場合があります。セカンドオピニオン手配サービスが受けられる保険かどうか確認して、対象者の方は是非活用していただきたいですね。
加入中の保険の内容とサービスも是非チェックしてみてください。