2020年5月29日に「年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する法律(改正年金法)」が成立しました。その中に「社会保険の適用拡大」があります。
[ 目次 ]
要件とスケジュール
従来の従業員要件
☑正規従業員若しくはフルタイム従業員
☑週の所定労働時間及び月の所定労働日数は正規従業員の3/4以上である
パート・アルバイトなど
新たな従業員要件
☑週の所定労働時間数が20時間以上あること
☑雇用期間が2か月超見込まれること
☑賃金月額が8.8万円以上(年収106万円以上)であること
☑学生でないこと
どんなメリットがあるのか?
1.厚生年金への加入(報酬比例部分が上乗せされ将来の年金受給額が増える)
2.障害厚生年金の給付(病気やけがの後遺症)
3.遺族厚生年金の支給(万が一亡くなられた場合)
4.傷病手当金・出産手当金の受給(健康保険)
5.保険料の労使折半(国民年金・国民健康保険の場合、保険料が安くなる可能性も)
まとめ
現在配偶者の扶養に入っている方は、社会保険料を支払って手取りが減ることを心配されている方が多いようです。
しかし、ご自身が様々な社会保障を受けられること、何よりも収入の増加による生活の安定や、増えた収入を積み立て投資等にまわせば将来の資産形成を図れるなど、デメリットを上回るメリットにつながるかも知れません。