資産形成とはお金を貯めることなのでしょうか?それとも増やすことなのでしょうか?
ある日の会話…
老後の資金作りやお子さんの教育資金準備のご相談でよくお客様がご来店されます。
その時必ず「あなたはお金を貯めたいのですか?それとも増やしたいのですか?」と質問します。
それに対し、殆どのお客様が「貯めたい」と答えます。
例えば…お子さんが産まれたばかりのお客様が、学資保険を検討したいとご来店されます。以下やりとりです。(以下お客様=父とします)
私「積立の目的は何ですか?」
父「子供の大学への進学資金ですね。」
私「お金を貯めたいですか?増やしたいですか?」
父「いや、ちゃんと貯まればいいんです。」
私「毎月いくらなら積み立て可能ですか?」
父「1万円くらいかな。」
私「何年積み立てますか?」
父「高校生になればお金がかかりそうだし…」
「15歳くらいまでかな。」
私「使うのは大学進学時ですね。その時いくら欲しいですか?」
父「できたら300万円くらいは。」
私「1万円×12か月×15年=180万にしかなりませんが?」
「15年で300万円貯めるなら…月1.6万円ですね。」
父「う~ん…。」
冷静に計算すれば当然の話です。
大学入学金・授業料の推移
次に大学入学金と授業料の推移を見てみましょう。
■国立大学 入学金 授業料 4年計
平成02年 20.6万円 33.6万円 156.4万円
平成27年 28.2万円 53.5万円 242.5万円
■公立大学 入学金 授業料 4年計
平成02年 28.7万円 33.7万円 163.5万円
平成27年 39.7万円 53.7万円 254.9万円
■私立大学 入学金 授業料 4年計
平成02年 26.6万円 61.5万円 272.8万円
平成27年 25.6万円 86.8万円 372.9万円
25年間で国・公立大学の入学金・授業料の合計は約1.55倍に、私立大学でも1.36倍になっています。
ちなみにこの期間における日本の消費者物価指数の推移は、平成25年を100とすると平成2年は91.25、即ち25年間で約1.1倍になっています。
親元から離れた大学へ進学すると学費に加え毎月の仕送りも必要になりますが、物価が上がれば当然生活費も上がって…
今を基準にしてお子さんが大学生になった時のことを考えていると、ちゃんとお金を貯めていたハズなのに何故か足りない‥といった事態になってしまうかも知れません。
お金がお金を稼いでくれる??
前述の学資相談の場合…毎月1万円ずつ積み立てようと思っていたものの、希望する貯蓄額を達成するには月1.6万円が必要になります。ではどうやって積み立てればよいのでしょうか?
今の1.6倍働けば1.6倍の収入が得られ貯蓄にまわせて…なんて考えても非現実的ですよね?
誰しもお金を稼ぐために日々一生懸命働いていると思いますが、お金を稼ぎたいならお金自身に働いてもらう…こんな発想はいかがでしょうか?
2つのチカラでお金を育てる
今日お伝えしたいことは、2つのチカラを借りて「お金を育てる」という発想です。
2つのチカラとは「時間のチカラ」と「金利のチカラ」です。
①時間のチカラ
毎月1万円ずつ積み立てていくと、10年で120万円、20年では240万円になります。
いつまでに○○円貯めたい!と思うなら1日も早く積立てを始めた方が良いですね。
②金利のチカラ
100万円が何年で倍の200万円になるかを見てみましょう。
「72の法則」 72÷年利(複利)=2倍になるまでに必要な時間
・金利0.02%の場合 …3600年
・金利1%の場合 …72年
・金利3%の場合 …24年
・金利6%の場合 …12年
同じ100万円でも預け先の金利が違えば、増えるスピードも違ってきます。
一般的に金利の高い商品にはリスクも付き物です。
自分にとってどこまでのリスクが許容範囲なのか適切に判断しましょう。
まとめ
いかがでしょうか?
お金を上手に「増やし」ながら「貯めていく」には、適切な金利の商品に、長く時間をかけてお金を投資(積み立て)していくとよいのではないでしょうか?
このようなニーズにお応えする商品として、外貨建ての終身保険や、変額保険(有期タイプ・終身タイプ等有り)が利用されています。
どの商品を選択すべきかはお客様個別のニーズやリスクの許容度によって変わってきますので、ぜひスタッフまでお尋ねください!