資産を倍にするために必要な年数を計算する方法です。
単利と複利
皆さんもご存知の通り、利息の計算方法には「単利」と「複利」の2つがあります。まずはこの2つの仕組みについて説明します。
単利
単利とは、元本にのみ利息がつく仕組みです。
(例)100万円を単利(年利5%)で運用した場合
・1年目 100万円 + 5万円 = 105万円
・2年目 100万円 + 10万円 = 110万円
・3年目 100万円 + 15万円 = 115万円
・4年目 100万円 + 20万円 = 120万円
・5年目 100万円 + 25万円 = 125万円
・10年目 100万円 + 50万円 = 150万円
複利
複利とは、元本+利息に利息がつく仕組みです。
(例)100万円を複利(年利5%)で運用した場合
・1年目 100万円 + 5万円 = 105万円
・2年目 105万円 + 5万円 = 110万円
・3年目 110万円 + 5万円 = 115万円
・4年目 115万円 + 5万円 = 121万円
・5年目 121万円 + 6万円 = 127万円
・10年目 155万円 + 7万円 = 162万円
*小数点以下切り捨て
72の法則
72の法則とは、資産を2倍になるまでにかかる年数を金利で割ることによって計算できる法則です。計算式は以下の通りになります。
72 ÷ 金利 = 資産が2倍になる年数
(例)資産を2倍にするために必要な年数
・1%で運用の場合 72÷1=72 72年
・2%で運用の場合 72÷2=36 36年
・3%で運用の場合 72÷3=24 24年
・4%で運用の場合 72÷4=18 18年
・5%で運用の場合 72÷5≒14 14年
・6%で運用の場合 72÷6=12 12年
・7%で運用の場合 72÷7≒10 10年
・8%で運用の場合 72÷8=9 9年
・9%で運用の場合 72÷9=8 8年
・10%で運用の場合 72÷10≒7 7年
まとめ
近年の日本ではiDeCoやNISAをはじめ、資産運用について注目されるようになってきています。背景には人口減少や少子高齢化社会がもたらす年金制度問題などがあります。
資産運用をする上でおさえるポイントは、「目的」「必要になる時期」「必要な額」ではないでしょうか。より具体的なイメージをもつことによって、明確な手段を選択できるようになりますし、計画的に資産を増やすこともできると思います。
金利と時間を大いに活用して、複利の利点を生かしお金にも働いてもらいましょう!