間もなくジメジメと雨が降り続く梅雨の季節がやってきます。梅雨が始まる前の安全運転対策について考えてみましょう。
・雨による視界に悪化
交通事故が多発する時間帯は季節に関係なく薄暗い明け方と夕方というのは広く知られています。それで言うと梅雨時は空も曇天で薄暗い状態が続きますので視界悪化による事故が起きやすい状態です。しかも雨が降るとさらに視界は悪くなりますし、ドライバーは運転時にワイパーを使用することでのでさらに視界が悪くなります。
・雨音による車内と車外の音の遮断
ドライバーは運転時、8割以上が目からの情報により車を運転すると言われています。その他に音による情報を頼りに運転します。
梅雨時の運転で悩まされるのが雨音の問題です。周囲のクルマ・バイクのエンジン音や子供たちの遊び声が雨音でかき消されてしまいます。
梅雨時の運転では車内の音楽など少量にしたり、少し窓を開けるなどして外の音をキャッチしやすくなるよう工夫しましょう。
・雨・水たまりによる路面の悪化
雨が降り続くと道路には水たまりができますが、この水たまりが大きくなるとタイヤが滑りやすくなります。
「ハイドロプレーニング現象」という言葉を覚えていますか?
これは、水たまりなどを走行する時起きる現象でタイヤと路面の間に水が入ることでスーッと滑ってハンドルやブレーキが効かなくなってしまうことです。
スピードの出しすぎ・タイヤの摩耗・タイヤの空気圧不足などが原因となります。
・歩行者の行動の問題
梅雨に交通事故が多いのはドライバーだけの問題ではありません。歩行者は傘をさして歩くため視界が悪化します。また、雨を避けるために視線は下向きになりがちです。特に高齢者はその傾向が強いそうです。
雨で周りが見えない・雨音でクルマの存在に気付きにくい・雨に濡れたくないために無理に道路に飛び出したり、横断したりします。
・ドライバーの心理的な問題
梅雨時の運転は平常時と違い「視界の悪化」「路面の悪化」「雨音」などの問題により集中が必要となります。そのためドライバーには心理的に大きな緊張とストレスが加わります。
また、雨に影響でノロノロ運転やクルマの渋滞なども多くなります。先を急ぐ焦りで運転が乱暴になったりスピードの出しすぎで事故の増加を招く事も考えられます。
まとめ
以上が梅雨に交通事故が多発する5つの要因です。
視界を確保するにはワイパーゴムを新しいものに交換したり、ガラスの油膜などを取るなど、またガラスが曇るような時はエアコンを活用するのが効果的です。タイヤの溝が少なくなっていたら、交換しましょう。
歩行者の動きも理解し予測して走行しましょう。ライトをつけたりクラクションを鳴らすなど歩行者にクルマの存在を知らせましょう。
梅雨に入る前にクルマのチェックやメンテナンスをして5つの要因を1つでも減らし、スピードを出しすぎず車間距離を空け、雨の日でもストレスが無いような状態で安全運転を心掛けたいものです。