現在生きている私たちが、まったくガンにかからないようにする事は無理としても、日常生活の中で、「できるだけガンの原因を追放してこう」と生まれたのが〈ガンを防ぐための12カ条〉です。
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バランスの取れた栄養を取る。ーいろどり豊かな食卓にしてー
食物は、生命の根源、私たちの健康を守る第一のカギが、毎日の食事であることは言うまでもありません。栄養のバランスがくずれると、さまざまなかたちで体に支障があらわれ、さらには病気の原因のもなります。食事の際はできるだけ多くの種類の食品をとり、食物中の発がん物質の作用を相殺していくことが大切です。
偏食せずいろいろなものをバランスよく食べることは、栄養の面ばかりでなく、発ガンの危険を低下させるという点からも大切なことです。
毎日、変化のある食生活を。ーワンパターンではあるませんか?ー
多くの人は、特定の食物に対して嗜好があるので、好きなものを繰り返し食べがちです。
問題は、度が過ぎることです。食物中の発ガン物質の濃度は、たいていはそれほど高くないのですが、同じ食品ばかりを食べ続けることは、体をいつもガンの危険にさらすことになります。
バランスよく、そしてバラエティーのある食生活を心掛けて下さい。
食べすぎを避け脂肪はひかえめに。-美味しいものも適量にー
「長生きの秘けつは腹八分目にあり」とよくいわれますが、ガンについても同じことが言えそうです。
食べすぎの中でも、とくに問題とされるのが脂肪の量で脂肪の取りすぎは、乳がん、大腸がん、前立腺がんなどの発生とも関連のあることが指摘されています。食べすぎと脂肪の取りすぎには、十分気を付けましょう。
お酒はほどほどに。ー健康的に楽しみましょうー
お酒が健康を害するといえば、一般的に肝臓を考えますね。でも、飲みすぎが及ぼす悪影響は肝臓だけにはとどまりません。WHO(世界保健機関)の調査では、過度の飲酒と口腔がん、喉頭がん、食道がんは関係があるという報告がなされています。
強いお酒は薄めて飲むか、水といっしょに飲むようにしましょう。
タバコは吸わないように。ー特に、あたらしく吸いはじめないー
タバコとガンのあいだに深い関係があることは、みなさんもご存知でしょう。1日25本以上タバコを吸う人は、吸わない人に比べて喉頭ガンが90倍以上、肺ガンが7倍の死亡比になることがわかっています。
しかし、禁煙すればガンになる危険性はそれ以上増えず、禁煙後5年ぐらいたつとほとんど吸わない人と同じくらいの状態に近づきます。
まとめ
今回は5カ条まで,次回は6カ条からのご紹介です。
この12カ条は、とりたてて特別なことではありません。日常生活の中で、少しだけ気をつければ、だれでもできる簡単なことです。今まで無頓着だった日頃の生活態度を、これを機会に総点検してみて下さい。少しでもガンの原因になることを遠ざけて、明るい健康な生活を送りたいものです。