8月に入り熱中症警戒アラートが毎日発表されています。脱水症状が原因で熱中症に陥らないためにも適切な水分補給を意識しましょう。
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熱中症に最適な飲み物
● 経口補水液
脱水症状になりそうな場合は経口補水液を活用しましょう。水分と糖質をバランスよく含む経口補水液を飲むとすぐに体内に水分が行き渡るからです。
経口補水液には、糖質・食物繊維・ナトリウム・カリウムなどが含まれています。塩分は水分の吸収を高め、糖分は水分の吸収速度を促進します。
● 冷たい味噌汁
味噌汁は水分に加えて塩分も一緒に摂取できるため熱中症対策に適しています。汗と一緒に流れてしまうミネラルやビタミンなどの補給も可能です。また、味噌汁を食べると豆腐や油揚げなどの具も摂取できます。豆腐に含まれるタンパク質などによって栄養補給ができるため体力の低下も防げるでしょう。
しかし、暑い夏は温かい味噌汁を飲みたくないという人も少なくありません。冷たい味噌汁であれば、暑い季節でもさっぱりと飲めるためおすすめです。
● スポーツドリンク
スポーツドリンクには糖類・クエン酸・ナトリウム・カリウム・マグネシウムなど、多くの栄養素が含まれています。クエン酸は運動によって蓄積される乳酸を分解します。そのため、スポーツドリンクは水分と塩分の摂取に加え、疲労回復にも効果がある飲み物と言えるでしょう。
ただし、スポーツドリンクの飲みすぎは糖分の過剰摂取となり肥満や虫歯になるリスクがあります。
通常の水分補給にはスポーツドリンクで十分ですが、脱水症状や下痢の症状がある場合は、経口補水液がおすすめです。
熱中症には適さない飲み物
● アルコール
アルコールは利尿作用があるため、摂取することによってトイレの回数が増えます。アルコールは飲んだ分以上の水分を排出する事になります。
また、夏場に人気の冷たいビールやハイボールなどのアルコールの摂取は自律神経を刺激するため、特に尿意を感じやすくなります。アルコールは熱中症対策の水分補給には適しません。
● コーヒー・ジュース・お茶
コーヒーやお茶にはカフェインが含まれています。カフェインにもアルコール同様、利尿作用があります。したがって、飲んだ分以上の水分が尿として排出され、脱水症状になる可能性があるのです。コーヒーやお茶は大量に飲まなければ水分補給になります。休憩時の嗜好品として楽しむ程度にしましょう。
ただし、あまいジュースには大量の糖分が含まれています。水分補給として大量に飲むと糖分の過剰摂取になってしまいます。糖分の摂りすぎは病気の原因となる可能性もあるため熱中症対策の水分補給には適しません。
● 牛乳
牛乳も熱中症対策には適しません。牛乳には体温を上げる性質があるため、暑い時に飲むと多くの汗をかいてしまうことが考えられるからです。
また、体質によっては牛乳を水分補給として大量に飲むことで消化不良を起こして下痢になるケースもあります。下痢になると脱水症状を引き起こす可能性が高まるため、牛乳を飲むと頭痛や下痢を起こしやすい人は特に注意が必要です。
まとめ
熱中症対策としては、一度に大量の水分を摂取するのではなく、少しずつこまめに水分補給することが大切です。
また、のどが渇いてから水分補給する人も多いですがのどの渇きに気づいたときには、すでに体内の脱水症状が始まっているといわれています。のどが渇く前にこまめな水分補給をすることが大切です。