日本人の2人に1人が罹患されるがん。まずは標準的な治療についておさえましょう!
がん治療について
がんは命にかかわる病気ですが、近年目覚ましい医療技術の進歩により検査の方法や治療方法など様々な方法が選択できるようになってきました。よって、早期に発見し早期に適切な治療を行えば、生存率は高まります。
今回はがんの標準治療について簡単にまとめました。
がんの標準治療の種類
日本のがん治療については診療ガイドラインが策定されており、全国どこでも同水準の治療が受けられるようになっています。
基本的には標準治療(保険診療)といわれる手術・放射線治療・薬物療法+緩和ケアになります。
手術
がんを根元から絶つため、ガン細胞のある個所を切除します。
<主な方法>
・開腹手術…切開してがん細胞を目で確認しながら除去していく
・腹腔鏡手術…複数の小さな穴から器具を挿入しモニターを確認しながらがん細胞を除去していく
・内視鏡治療…口や肛門から内視鏡を挿入しがん細胞を除去していく
・手術支援ロボット(ダビンチ等)…腹部に開けた小さな穴から内視鏡を挿入しロボットアームによりがん細胞を除去していく
放射線治療
病巣への放射線の照射により、がん細胞を破壊していきます。近年は放射線治療でも処理能力の高い機器が次々と開発され、治療に使用されています。
<主な治療方法>
・ガンマナイフ…多方向の照射口から集中的に照射できる
・サイバーナイフ…立体的に動くことで多角的に照射できる
・粒子線治療…がん細胞に到達時に強く反応し照射できる
薬物療法
細胞の分裂や増殖を阻害することでがん細胞を攻撃します。様々な薬剤の種類があり、治療方法も異なります。
<主な薬物療法>
・抗がん剤…従来の抗がん剤で、細胞の分裂や増殖を阻害する
・ホルモン剤…ホルモン分泌を阻害する
・分子標的剤…がん細胞にある特定の分子にピンポイントで阻害する
緩和ケア
がんとその治療による心と身体のケアを治療と並行して行います。
<主なケア方法>
・心の痛み…がんに対する不安やストレス、人間関係など様々な悩みをカウンセリングすることが目的
・身体の痛み…治療による副作用を和らげることが目的
さいごに
がんの治療についての基本の標準治療について簡単にまとめてみました。
標準治療は基本的な方法ですが、この他にも新しい治療方法がたくさんあり、がん治療は個々のオーダーメイド化される時代へと変化してきています。
この新しい治療を求めるためには適切な知識を身につけ、判断できるように自ら備えることも重要な点だと思います。
また、保険診療適用外により治療費も高額になるケースもありますので、この点に関しては生命保険のがん保険で備えることをおすすめします。