終身医療保険や終身保険などの一生涯の保障を準備する場合、契約時に保険料の支払期間を選択できる商品が多くあります。自分の考えに合っているのはどのタイプでしょうか?
払込期間の種類
1. 全期払
終身払という言い方もあります。契約期間中払い続けます。一生涯続けられる終身タイプでは掛金の支払いも一生続きますが、単月、単年での保険料は後述の短期払いに比べて金額が小さくなります。
2. 短期払
有期払とも言われます。契約期間満了前に例えば10年とか65歳までというふうに期間、年数を決めて支払いを先に済ませてしまいます。単月、単年での保険料は、1.の終身払に比べ高くなりますが、一生涯での払込金額の上限が決まり終身払で長く払い続ける場合に比べ総支払額では、終身払よりも少なく済む場合も多くありえます。
前期払と短期払の比較例
現行で販売されている某保険会社の保険期間が終身の医療保険で前期払と終身払で比較してみます。
加入する被保険者は30歳・男性で基本保障の例で入院日額1万円コースです。
・月々の保険料
全期(終身)払 2441円
短期払(60歳払済) 3904円
・60歳(30年間)までの支払総額
全期(終身)払 87万8760円
短期払(60歳払済) 140万5440円
ここまでは、前期(終身)払の方が支払いを抑えられています。
・80歳(50年間)までの支払総額
全期(終身)払 146万4600円
短期(60歳払済) 140万5440円
・90歳(60年間)
全期(終身)払 175万7520円
短期(60歳払済) 140万5440円
優劣ではなくタイプの違い
どちらが優れているというよりは、タイプの違いであり契約される本人様が、自分の考えに合うのはどちらかを考えて選ぶことをおすすめします。
全期払のメリットは、当面の支払額を抑えて、より大きな保障に加入できる点ですね。
短期払は長い目で見た時に効果が出てきます。統計上では日本人男性の平均寿命も80歳を超えて人生100年時代と言われる時代には魅力がありそうです。