世の中には様々なセーフティーネットがありますが、生命保険にも保険契約者等の保護を目的としたセーフティーネット「生命保険契約者保護機構」があります。
生命保険契約者保護機構とは
生命保険契約者保護機構は、保険業法に基づいて1998年12月1日に設立されました。国内で事業を行う全ての生命保険会社が会員として加入しています(2019年4月現在42社 http://www.seihohogo.jp/)。
役割としては、生命保険契約者の相互援助制度として、万が一生命保険会社が破綻した場合には、破綻保険会社の保険契約を引き継ぐ 「救済保険会社」への移転等における資金援助や加入されている保険金の支払に係る資金援助等を行います。
補償内容はどうなるか?
万が一生命保険会社が破綻した場合、加入されている生命保険は責任準備金の90%までが補償されます。この責任準備金とは、生命保険会社が将来の保険金・年金給付金の支払に備え、保険料や運用収益などを財源として積み立てている準備金のことです。
つまり生命保険会社が破綻した場合、一般的に保険金額が減少することになりますが、大半が守られることになります。
保険種類や加入時期別による影響の違い
保険種類別にみると、一般的には、保障性の高い保険(定期保険、医療保険など)では、保険金額などの減少幅は小さくなります。逆に貯蓄性が高く保険期間が長期の保険(終身保険、養老保険、個人年金保険など)では減少幅が大きくなります。
加入時期別にみると、一般的には、予定利率が高い時期に契約した保険契約ほど保険金額などの減少幅が大きくなります。また加入の期間が同じ契約でも、満期までの期間が長いほど減少幅が大きくなります。
まとめ
保険会社が破綻するという万が一の時のために生命保険契約者保護機構というセーフティネットがあるわけですが、保険を選ぶ時は保険商品の内容もさることながら、保険会社の健全性等も考慮して加入されることをおすすめします。