最近外貨建ての保険を勧められた…という方はいらっしゃいませんか?いったいどんな保険なのでしょうか?
「天ぷらそば」は日本食?
皆さんはそばが好きですか?
近頃はすっかり寒くなってきて…温かい天ぷらそばなんていかがでしょうか?
ところで「天ぷらそば」ってどこの国の料理でしょう?
「天ぷらそば」として食されるようになったのは江戸時代後期のようで…長い歴史もあり日本食と言って間違いはないと思います。
でもその材料は全て国産でしょうか?
そば(めん)の原料である「玄そば」「抜き実」は80%前後が海外からの輸入、その8割強が中国産です。
主な材料の産地を見てみると…
■玄そば・抜き実…80%前後が輸入
①中国(85%) ②アメリカ(13%) ほか
■えび…90%強が輸入
①ベトナム(20%強) ②インド(20%弱) ほか
■小麦…約87%が輸入
①アメリカ(50%強) ②カナダ(30%弱) ほか
天ぷらそばの材料は国産24%、外国産76%ということになります。
貿易ではどこの国の通貨を使うのか?
現在そばの原料は大部分が中国産ということになりますが、日本の商社が中国からそばを買い付ける際に支払う代金はどこの国の通貨を利用しているのでしょうか?
①中国(人民元)
②日本(円)
③アメリカ(米ドル)
④ユーロ(ユーロ圏)
実は「米ドル」が正解です。
日中間の貿易に「米ドル!?」って何故なのでしょう?
下のグラフは世界における通貨のシェアを表したものです。
日本人にとってお金といえば「円」を指すのが一般的だと思いますが、世界に流通する通貨のシェアNo.1は4割強を占める米ドルです。
多く流通し信用度も高い米ドルが、国際的な取引で用いるスタンダードな通貨になっているのです。
出典=三井住友アセットマネジメント なるほど!ザ・ファンドVol.49
米ドル建ての保険…何がいいの?
<10年国債利回り>
・米国 約1.8%
・日本 約0.0%
保険会社はお客様からお預かりした保険料を運用し、得られる利益の一部はお客様に還元されます。
運用益が見込める場合…安価な保険料で高い保障(保険金額)を生み出すことが可能になるほか、解約返戻金も多くなる可能性があります。
しかしながら保険には万一時に「保障」を届けるという重要な役割があるためリスクの高い運用を行うことはできず、比較的安全な運用先と言える「国債」が利用されています。
円建て保険の運用先は日本の国債ですが…残念ながら現在日本の10年国債の金利は0%前後、つまりほぼ利息が付かない状況です。
対してアメリカの10年国債(米国債)の金利は1.8%程です。
米ドル建ての保険は保険料を米国債で運用しています。その結果、現在は円建て保険より米ドル建て保険のほうが…
・同じ保険料なら保障(保険金額)を高くできる
⇒同じ保障(保険金額)なら保険料を安くできる
・解約返戻金がより逓増していく
といったメリットが出てきます。
こういった特徴を活かし、老後資金や子どもの教育資金準備に米ドル建ての保険を活用する方が増えています。
また米ドル建て保険を保有することは、結果として円とドルに通貨を分散して持つことになるため、単一の通貨だけを持つことのリスク回避にもなります。
リスクは無いの?
私たちは日常生活において「円」以外の通貨を使うことはないと思います。
「ドル」という外国のお金の名前を聞いただけでも拒否反応を示す方もいらっしゃいます。
不安な点として1番に上げられるのが「為替のリスク」です。
これを保険に当てはめてみると…
・保険料を払う時は「円高」のとき
・保険金や解約返戻金を受け取る時は「円安」のとき
がメリットがありそうですね。
保険金や解約返戻金を受け取る時もし「円高」だった場合、「円」ではなく「ドル」のまま受け取ってしまうことも可能です。
このように「為替」のことや、受け取る方法などを知っておくこともリスク回避には役立ちます。
まとめ
いかがでしょうか?
限られた文面ではなかなか全てをお伝えし切れませんが、外貨(米ドル建て)保険の魅力、少しは感じて頂けましたでしょうか?
上手に活用するためには正しい知識や使い方を学ぶ必要があります。
当店では専門のスタッフが丁寧にご説明させて頂いておりますので、お気軽にご相談ください。