現在、いくつかの保険保険会社では、失効取消制度を導入しています。この失効取消制度ですが、復活との違いは何でしょうか。
失効とは保険の効力が失われること
生命保険の契約では、保険料は払込期月中に保険会社に支払うことになっています。払方には月払や年払などいくつかありますし、方法は口座引落やクレジットカード払いなどがあります。
口座の残高不足やクレジットカードの期限が切れていたなどで、保険料が支払われない場合、どうなるのでしょうか。
すぐに保険の効力が失われるわけではありません。払込猶予期間を設けてあり、その期間内に支払われれば、契約は継続されます。
医療保険やがん保険など解約返戻金の無い保険の場合、払込猶予期間内に支払うことができない契約は失効してしまいます。(自動振替貸付が適用されない契約の場合です。)
失効してしまうと、保険金・給付金などの支払事由が発生したとしても保障されません。
復活制度
失効してしまった契約を復活させる制度があります。各保険会社の定める期間内であれば、元の契約を有効に戻すことができる制度です。
復活するには条件があります。
失効していた期間分の保険料を支払うこと、健康告知または診査を受けて問題が無いことです。告知や診査の結果によっては復活ができない場合もあります。
失効取消制度とは
いくつかの保険会社では、失効取消制度を導入しています。この制度は、告知・診査が不要であること、失効日にさかのぼって保障が継続される点が、復活制度との大きな違いです。
このコロナ禍で一時的に残高不足で失効してしまったなどの時には、生活者にとっては、失効取消制度はありがたい制度です。
保険会社にとっても失効の減少につながるメリットもあると思いますので、多くの保険会社で導入してほしい制度だと思います。
ご自分の加入している保険会社が導入されているか、確認しておくといいですね。