円高・円安とは?メリットやデメリットなどを簡単に説明します。
為替取引とは?
世界では様々な国で異なる通貨が使用されています。日本円と米ドル、日本円とユーロといったように、異なる通貨間で行われる交換取引のことを「外国為替取引」といい、これにより通貨の価値を分かりやすく比較することができます。為替相場は需要と供給の関係で決まり、常に変動していることで「円高」や「円安」という現象が発生します。
円高とは?
「円高」とは、外貨に対して円の価値が上がっている状態です。
米ドルと日本円が「1ドル=130円」だったのが、次の日に「1ドル=110円」になった場合が円高です。
例えば、米国で1ドルで売っている商品があったとします。日本円では換算すると130円で買えたものが、次の日は110円で買えるようになったという事です。
円安とは?
「円安」は、外貨に対して円の価値が下がっている状態です。
米ドルと日本円が「1ドル=110円」だったのが、次の日に「1ドル=130円」になった場合が円安です。
例えば、米国で1ドルで売っている商品があったとします。日本円では換算すると110円で買えたものが、次の日は130円出さないとで買えなくなります。
円安のメリット・デメリットについて
円高と円安はそれぞれに一長一短があり、どちらが得か損かは立場によって大きく異なります。
外国と物を売り買いする場合
外国の物(原材料など)を買って日本で売る場合は、物を安く買えた方がお得なので、円高傾向の方がメリットがあります。逆に円安ですとデメリットになります。
逆に日本の物(加工品など)を外国に売る場合は、円高の方が高く売れますが、多く売れる方が売上が上がりますので、円安の方がメリットが大きくなります。
旅行の場合
日本から外国に旅行に行く場合は、円高の方がメリットが大きいです。先程の例でもあげましたが、物が安く買えます。
逆に円安ですとデメリットが大きくなります。物を買う時に多くの円が必要になるからです。
外国から日本に旅行に来る方は円高より円安の方がお得になります。よって、日本に旅行に来る方が多くなる傾向になりますので、外国旅行客を相手に商売されている方は円安の方がメリットがあります。
さいごに
テレビのニュースなどで毎日のように耳にする「為替(かわせ)」や「円高」や「円安」はなかなか難しいかもしれませんが、これは皆さんの生活にも多大な影響を及ぼします。
皆さんの資産で考えますとリスク分散は不可欠かと思います。
日本円でしか資産がない場合、円高ですと資産価値が上がりますが、円安になると資産価値が下がります。これを円資産と外国資産をバランスよく持つことで、円高であろうが円安であろうが資産価値はある程度一定を保つことができます。
金利なども含め金融知識を幅広くもち、ご自身の資産を守ることをしっかり考えていただければと思います。