2021年4月より自賠責保険の保険料が改定となり値下げとなります。
自賠責保険の概要
自賠責保険は基本的に全ての自動車に加入が義務付けられている保険で、強制保険とも言われています。自動車事故によって他人を死傷させ、損害賠償責任を負った場合に、一定の限度額まで保険金が支払われます。
自賠責保険の目的は、交通事故の被害者に対しての“最低限の救済”を目的としたものです。事故を起こしたドライバーが誰であろうと、事故の被害にあった人が最低限の保障を受けられるように作られた制度です。
損害保険料算出機構と基準料率
損害保険料算出機構では、各保険会社からデータを収集し、保険会社に基準料率を提供しています。これを基に色々な商品の保険料が各社で設定されています。
自賠責保険の保険料も、この損害保険料算出機構が算出する基準料率が各保険会社の提供され、自賠責保険料が決定しているわけです。
万一の事故の場合に支払われる保険金
自動車事故によって万一他人を死傷させ、損害賠償責任を負った場合には自賠責保険から限度額を上限に保険金が支払われます。
死亡による損害 … 3000万円(上限)
後遺障害による損害 … 75万円~4000万円(上限)
傷害による損害 … 120万円(上限)
2021年4月より自賠責保険の保険料値下げ
2021年4月から適用される自賠責保険料について、昨年に続き今年も値下げとなります。改定率は車種や保険期間などによって異なりますが、平均で6.7%の引き下げです。
2021年4月から自賠責保険料が値下げになるのは、簡単に言うと交通事故での支払いが減ったからです。自動車の自動ブレーキなどの先進安全技術の普及による事故減少をもちろんですが、昨年からの新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛による影響もあると思います。
自賠責保険の保険料はノーロス・ノープロフィットの原則に従って、利潤や損失を出さないように算出されており、滞留資金の増加も保険料の引き下げに活用されます。
とにかく事故が少なくなり保険料が安くなるのは良い事ですね。