台風で被害に遭われた場合、どのような保険で対応できるかを簡単にまとめてみました。

建物被害

台風の強烈な風で建物の屋根や窓ガラスが破損した

この場合は皆さんもご存知だと思いますが、火災保険に加入しておく必要があります。建物が目的になっており、補償内容は風災が担保されていれば保険でカバーできます。

保険の内容によっては自己負担額の設定など、損害額によっては対象外になるケースもありますので確認が必要です。

台風による豪雨で川が氾濫し、床上浸水した

この場合も火災保険の対象になります。目的は建物になっていて、補償内容は水災が担保されていれば保険でカバーできます。また保険の目的で家財も加入されていれば、建物内に収納されていた電化製品や衣服などの損害も保険でカバーできます。

保険内容で重要なポイントは、保険商品によって補償の支払い基準や損害保険金の認定基準に違いがあるところです。水災の場合は建物が全損になっても、損害保険金が僅かしかでない保険内容のものもありますので注意が必要です。

台風による大雨で土砂が崩れ、建物が巻き込まれた

この場合も火災保険の対象で、水災と同様に目的が建物に加入しており、水災が担保されていれば保険でカバーされます。

土砂崩れは大雨によるもの、地震によるもの、地質的なものなど様々な要因で起こりますが、この要因によって補償内容の担保される項目に違いがでてきます。この辺も注意が必要なポイントとなります。

自動車被害

台風による強風で、飛来した物が車にぶつかり損害がでた

この場合は自動車保険で車両保険に加入されていれば、損害をカバーできます。

台風の場合は強風によって、瓦やトタンなど様々なものが飛来する恐れがあります。特にフロントガラスなどに被害がでるケースが多く、損害額も高額になることもあります。

台風による豪雨で、車が水没してしまった

こちらも自動車保険で車両保険に加入されていれば、損害をカバーできます。

近年ゲリラ豪雨などで局地的に雨が降るケースが全国各地で起きています。ニュースでも道路が冠水して車が水没してしまっている映像を目にすることが度々ありますが、他人事ではありません。冠水しているところは、決して侵入しないことが重要です。

人的被害

台風による風で看板が飛んできてケガをした

このようなケースは傷害保険でカバーできます。

台風で強風にあおられ転倒しケガをしてしまったりすることはもちろんですが、普段生活している自宅内で転倒し大ケガをされる方が近年増加傾向です。大きな災害時には気持ちが焦ってしまいがちですが、思わぬところでケガをしてしまう事もありますので注意して下さい。

まとめ

台風などの災害は、近年日本全国あらゆるところで甚大な被害をもたらしています。また被害規模も年々大きくなっており、今や対岸の火事とはいえなくなっています。

このような状況に備えるためには、やはり保険は必要不可欠なものとなります。皆さんの命や生活・財産を守るため、今一度ご加入の保険内容を十分ご確認して下さい。保険を取り扱うものとして、大きな災害の時ほど保険の大切さを痛感します。しっかり保険を吟味して万一の災害時に備えてほしいと思います。