自動車同士事故では基本的にお互い過失割合が発生しますが、未過失の事故もあります。
交通事故の過失割合について
自動車事故が起きると当事者双方がどのような状況だったを確認して、事故の責任割合を決めます。これを「過失割合」といい、これによって示談をし事故解決していきます。
大半の事故の場合は、お互い走行している際は十分まわりの状況に注意して運転しなければいけませんので、事故で被害者になった方でも1割か2割の過失が発生します。
ただ様々な自動車同士の事故でも、これから挙げる4つに関しては一方的な事故となり、0:100の未過失事故となります。
相手の信号無視による事故
どちらか一方が信号無視した際に発生した自動車同士の交通事故です。
相手が赤信号で交差点に進入して事故になったケースは、基本的に被害者には過失はありません。よって過失割合は0:100になります。
ただ信号無視車両との接触事故でよくあるのが、加害者が赤信号で交差点に進入した事を認識していない場合です。
例えば信号の見落としの場合は信号を確認していないため、本人は青信号で交差点に進入したと思っています。この場合は、被害者が確実に青信号で交差点に進入したとしても、事故解決に時間がかかる場合がありますので注意が必要です。
相手からの追突事故
道路を走行中や駐車場内など、基本的に後ろから相手の車が自車に追突してきた事故です。この場合、被害者は後ろからくる車を避けることは難しく追突は防ぎようがありませんので、過失割合は0:100になります。
ただ追突された被害者の方でも、急ブレーキを踏むなどの危険な運転行為をした場合は、過失が発生することがあります。後ろに車がいる場合は、バックミラー等を適時確認して走行する事は、もらい事故を防ぐことにも繋がりますので、こまめに行うことをおすすめします。
相手のセンターラインオーバーによる事故
対向車がセンターラインオーバーをして正面衝突などの事故が発生した場合です。
被害者は通常通り走行しているが、センターラインをオーバーしてきた相手に対してはもちろん防ぎようがありませんので、基本的に0:100になります。
ではセンターラインがない道路では、同じような事故が発生した場合はどうなるでしょうか?この場合は、被害者の方でも過失は発生します。
基本的にセンターラインがない道路では、対向車とすれ違う際など走行には十分注意する必要があるためです。この点は運転する際は注意が必要です。
駐車中の車両への衝突された事故
駐車スペースに止まっている車両に相手から接触されたケースです。この場合も被害者は防ぎようがありませんので0:100になります。
駐車スペースの場合は大半の場合は停まっていたことは立証できますので、0:100で相手と事故でもめる事は少ないのですが、停まっている場合でも必ず一方的な事故とならない事もあります。
良くあるのが、直近停車での接触事故です。例えば走行中に相手がぶつかってくると察知して、自車がブレーキを踏んで停まり、その後接触事故が発生したとします。この場合は停車とは見なされないので、被害者でも過失が発生する可能性があります。
まとめ
未過失事故は4つあることをご理解いただけましたでしょうか。ここに挙げた例はあくまでも基本的なケースですので、事故の状況や相手との交渉によっては過失割合が発生することはあるかもしれません。よって事故の際は必ず警察に事故報告をする必要がありますし、合わせて自動車保険ご加入されている保険会社にもご相談下さい。
また、近年ドライブレコーダーによって事故状況を第三者が確認することによって、スムーズな事故解決をする案件が増えてきています。ご自身の自己防衛にも繋がりますので、ドライブレコーダーの装着はぜひおすすめしたいです。