保険料の仕組みには基本原則がありますので、改めて紹介します。
保険料の基本的な原則
保険には保険料を決める基本的な考え方があります。3つの基本原則があるといわれ、「大数の法則」「収支相等の原則」「公平の原則(給付・反対給付均等の原則」です。
大数の法則
サイコロを振って1~6のどの目が出るかは分かりませんが、振る回数を100回、1000回、10000回と増やすことによって、その確率は6分の1に近づきます。このように確率が一定値に近づくことを「大数の法則」といいます。
事故の発生確率を出す時や死亡される確率など、多くのデータを収集することによって推定することができます。
これにより保険制度は、この「大数の法則」を基礎としており、多くの人々が保険に加入することが前提となっています。
収支相等の原則
保険契約者から集めた保険料の総額(収入)と、保険会社が支払う保険金の総額(支出)を等しくし、妥当な保険料水準になるようにしているのが「収支相等の原則」です。
具体的にいいますと、保険金に充当される純保険料の総額と、実際に保険会社が支払う保険金の総額が等しくなるようバランスを保つようになっております。
例えば、毎年の保険料総額が同等である場合、事故が少なく保険金の支払が徐々に減少していくと、保険料は安くなります。逆に事故の支払が多くなると保険料は高くなっていきます。
公平の原則(給付・反対給付均等の原則)
「事故の確率が高い人には高い保険料、確率が低い人には低い保険料」というように、皆が平等になるようにしているのが、「公平の原則」です。
例えば「鉄筋コンクリート造の住宅」の方が、「木造住宅」よりも火事で燃えにくいので、保険料が低く設定されます。また傷害保険などは、職種によりケガのリスクが高い方と低い方で保険料の設定が異なります。
このように保険は様々な方が加入されますが、不公平にならないようにデータを基に設定されています。