
保険の加入や乗り換えの検討の際に、共済と生命保険のどちらがいいのか迷う人は少なくありません。共済と保険の違いは?
主な共済
共済にはいくつかの種類があり、それぞれで運営組織などが異なります。中でも主要なのが
・国民共済(全国労働者共済生活協同組合連合会=全労済)
・都道府県民共済(全国生活協同組合連合会=全国生協連)
・コープ共済(日本コープ共済生活協同組合連合会)
・JA共済(農業協同組合と全国共済農業協同組合連合会が共同で運営管理)
共済の主なメリット、デメリット
共済のメリットです。(ただし、注意として全ての共済にあてはまるわけではありません。)
☆掛け金の負担が少ない傾向にある
共済は非営利団体が運営しています。そのため民間保険と比べると、保険料がリーズナブルになっています。また、年に一度の決算時に余剰金があった場合「割戻金」として還元されることがあります。
☆掛け金が基本的に一律である
保障内容が同じであれば、年齢や性別によって掛け金が変わらず一律です。すべての組合員が平等に保障を受けられるように設定されています。
☆保障がシンプルに設定されている場合が多い
共済の保障は「医療保障+死亡保障」など、シンプルな構成で設定されているものが多いのが特徴です。そのため、民間保険に比べると保障内容がわかりやすいという利点があります。
次に共済のデメリットです。
★補償内容が最低限になってしまう
保障される金額が少なくなってしまう点です。掛け金がリーズナブルな分、保障内容が最低限の範囲にとどまっている点は注意が必要です。
★選択肢が少なく細かいカスタマイズができない
共済では保障内容があらかじめセットになっていることが多く、融通が利きにくい特徴があります。自分にとってぴったり合った補償内容を組み合わせるのが難しいと言えます。
★保障が終身タイプでないことがある
共済には終身タイプでない商品も多いです。保障が80歳まで、90歳まで、といったこともあり得ますので、加入時に何歳まで保障されるか確認が必要でしょう。
生命保険のメリット、デメリット
生命保険のデメリットとしては、保障内容が同じであっても性別や年齢によって掛け金が変わることが難点だといえるでしょう。いろいろな選択肢がある分、掛け金が高くなる傾向にあるのはデメリットでしょう。
反対にメリットは、選択肢が豊富であること、各保険会社からさまざまな商品が出ているため、自分にぴったりの保障内容を選びやすくなっています。主契約に特約として付けられるオプションも豊富で、カスタマイズがしやすいのも利点です。終身タイプも多いです。
まとめ
特徴やメリット、デメリットを踏まえた上で、共済を選ぶのか、生命保険を選ぶのかを考えましょう。選ぶ際のポイントは、自分に必要な保障の範囲や金額はどのくらいかをあらかじめ把握しておくと、見通しが立ちやすくなります。また、どんな保障があるのか比較検討をすることもおすすめします。自分ではすぐには判断するのはなかなか難しいかもしれません。自分にぴったりのものに入りたいなどの場合はプロに相談することも近道です。