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外貨建て保険がよく売れていた
長く続いた日本の超低金利環境において円建て保険の利回りが低迷する中、比較的高い利回りが期待できる外貨建て保険が人気となっていました。
実際に2022年頃までは外貨建て保険がよく売れていました。
円安が進んでいる
そんな中、円=ドルの為替は2022年3月頃から円安方向に進み、それまで1㌦=110円代だった相場は同年4月末には130円代に達し、ここ最近は150円代後半を推移しています。
円安になるとどうなる?
デメリット(?) 保険料負担が増える
月払で保険料100㌦を支払う場合
・1㌦=100円なら→10,000円/月
・1㌦=150円なら→15,000円/月
「加入当初は毎月10,000円位だった保険料が…今では15,000円位になって困ってます」とご相談頂くケースもあります。
「支払う」という視点からは円安になると円での支払額が多くなってしまいます。
メリット1(?) 受け取れる保険金額が増える
保険金額が10,000㌦だった場合
・1㌦=100円なら→1,000,000円
・1㌦=150円なら→1,500,000円
受け取れる保険金額が増えるのはありがたいことですね。
メリット2(?) 円貨での解約返戻金額が多くなることも
一般的に解約返戻金は保険の加入当初は少なく、年数が経つにつれて多くなっていきます。
通常加入から年数が浅いと解約返戻金は払込保険料を下回っていますが、円安が進んだおかげで比較的短い期間でも円貨での解約返戻金受取額が払込保険料を上回るケースも出てきています。
保険料が負担になったら…
保険料が負担になった場合、いくつかの選択肢が考えられます。
①「解約」する
・保険料の負担は無くなりますが「保障」も無くなります
②「減額」する
・「保険金」を半分にすると、以後の「保険料」も半分になります
③「払済」にする
・これまで支払った保険料分で払い込みを終了させる方法です
④「頑張」って続ける
いずれの方法にも一長一短があるほか、状況によりできる・できないもあります。
保険料が負担になったら、先ずは担当の保険屋さんに相談しましょう。