がん患者さんでも受け取れる障害年金について
障害年金とは
障害年金とは、病気やけがによる障害のため、日常生活や働くことに支障が出た場合に支給される公的年金制度のひとつです。一定の障害状態にあること、公的年金制度に加入していること、さらには保険料も納付要件を満たしていることなどが申請の条件です。
がんの場合の障害年金
がんの場合に理解しておきたいのは、人工肛門や新膀胱の造設、あるいは尿路変更術など、目に見えて身体の機能が変わった場合だけが障害年金の申請対象となるわけではないということです。抗がん剤などの薬物治療の副作用による倦怠感や末梢神経障害、貧血、下痢、嘔吐、体重減少など、客観的にわかりにくい内部障害の場合でも、その原因ががんの治療によるものであり、現在の仕事に支障をきたすことが認められれば支給される可能性があります。
障害年金の留意点
①働きながら受給できる場合があります。
②障害年金をさかのぼって申請できるのは5年間です。
③傷病手当金と障害年金と両方がもらえるときは、傷病手当金の金額が調整されます。
④身体障害者手帳の等級が障害年金の等級にそのまま当てはまるわけではありません。
⑤申請の際には、主治医との連携が重要です。
まとめ
障害年金は、けがによる障害だけではなく、あらゆる病気が対象となります。もちろん、がんも対象になります。
障害年金は、年金を収める方の当然の権利です。障害年金はを受け取ることで将来受け取る老後の年金がカットされるものでもありません。
本来貰えるはずだった障害年金を受給できないというケースがないようにしたいです。